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北川の自然その(2)
家田湿原って聞いたことありますよね?希少植物や絶滅危惧種などの植物が、まるでお宝のように眠っている場所です。
その家田川の下流域、家田地区野鶴の『温故知新の会』を結成された会長の黒木重代司さんを訪ねました。
北川の代名詞でもある自然美。同じ自然でもこちらは自然災害。水害の地でもあるんです。
大雨や台風によって毎年のように川が氾濫し、たちまちその地区は住宅浸水の被害に見舞われます。その水位も平成9年に宮崎を襲った台風14号。その時は14m20㎝。それまで歴代1位の水位は昭和18年の14mだったそうです。
平成9年の台風14号の時には、家田地区などは国の激甚災害対策特別事業の対象になりました。
黒木会長は「毎年毎年、大雨のたびに川の氾濫に気をもみ、これだけいい環境があるのに、何年かに一度の水害くらいで私たちは逃げるもんか!」生まれ育った場所、思い出。隣近所との連帯感による思いやりの心。経験しているからこその想いです。
今では教育現場から「経験談を聞かせてください」との要望があり、北川水系の堤防を歩きながら小学生から高校生まで次世代の子供たちに伝えられています。その子供たちからのメッセージが“温故知新の会”を支えているそうです。
黒木会長はこう続けます「欠点ばかりで批評することよりも、こんなにいいところもある!そこを見つけて欲しい。一度この地を訪れて見てください。地元のもんしか知らん、素晴らしい自然が見られますよ」
北川水系は霞堤と呼ばれる堤防の造りで、川の氾濫によって浸水被害が出ていました。しかしこの霞堤は洪水のとき、堤防越水を防ぎ下流域一帯の水害を防ぐ役目があるんです。延岡市街地一帯にその被害が及んでいないのは言うまでもありません。
現在、家田地区は、宅地のかさ上げによって浸水対策事業を終了しています。
北川の家田地区に伝承される人情と自然美。大切に残されています。
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